むくみとは何?
朝や夕方に顔や手足がパンパンになると、「またむくんでいる…」と感じることがありますが、このむくみとは一体何なのでしょうか?
むくみとは、体内のリンパ液の停滞によって、皮下組織に水分が貯まり、顔や手足が腫れることを言います。
まずあなたがどれほど、普段むくみにさらされているか、下のチェックリストでチェックしてみましょう。
むくみのチェックリスト
1 | 食事を減らしても全く痩せない |
2 | 朝起きると、よくまぶたが腫れている |
3 | 指がむくんで指輪が抜けないことがよくある |
4 | 足に靴下の跡がつく |
5 | 夕方になると、足がパンパンになる |
6 | 体が常に重く感じる |
7 | 足の甲が腫れる |
8 | 座りっぱなしのことが多く、あまり運動をしない |
これらの項目の中で2つ以上当てはまる場合は、むくみが常態化している可能性があり、注意が必要です。
ではこのむくみの正体である「リンパ」って一体何なのでしょうか?
リンパってなに?
リンパというのは、体の細胞で発生した老廃物や細菌やウィルスを回収し、きれいな液体として静脈に返す経路のことで、その液体のことを「リンパ液」、それが通る管を「リンパ管」、途中にあるろ過装置のことを「リンパ節」と呼び、これら全てをまとめてリンパと呼んでいます。
風邪をひいた時によく「リンパ節が腫れる」という現象は、ウィルスがリンパ節によって退治されていることで起きています。
よってこのリンパ系の循環が正常に働いていることは、体にとってとても重要な事になります。
むくみの原因ってなに?
体がむくむ原因は、様々あります。
腎臓の病気や、手術でリンパ節を切除した場合などでもむくみが現れます。
その他のむくみの原因は主に生活習慣によるもので、下半身に起きる場合、大腸をはじめとするお腹周りと鼠径(そけい)部で、顔や手に起きる場合は鎖骨の部分でリンパ液が停滞していることが多いのです。
原因は長い時間の座りっぱなしによる姿勢悪化や、内臓が下腹部に落ち込む事により、リンパ節を圧迫して起こります。
むくみを放っておくと体にはどんな悪影響が起きる?
一番わかりやすいケースが、見た目の問題です。
ダイエットしても一向に体重が減らないという現象が起きます。お腹が張ったり、下腹部がぽっこり出っぱるのも、むくみがある人によく起きる現象です。
体重増加を伴うこともありますが、脂肪による肥満とは異なり、体内の水分量が増えることで起きます。
そのほか、足首が腫れてアキレス腱が見えなくなったり、上半身よりも下半身のサイズが大きくなったりします。
しかしもっと深刻なのは、体内に老廃物が蓄積することです。また細菌やウイルスの退治がされにくくなり、病気にかかりやすい体にもなります。
つまり体が疲れやすくなり、免疫力が落ちるのです。
むくみを解消する効果的な方法とは?
それはリンパ液の循環を促進させる事にあります。
特に鼠径(そけい)部やお腹、鎖骨部分でリンパ液が塞き止められていることが多く、その場所を解放してあげることで体がスッキリします。
またその状態を長期的に維持ができると、疲れにくくなったり、体型が変化したり、風邪をひきにくくなったりと、次第に体の変化を感じることが多くなるでしょう。