今日はあらゆる器官の生みの親ともいえる『腸』のお話し^_^
生物が地球上に誕生したころに遡ると、誕生したばかりの生物は1つの細胞で生きる単細胞生物でした。
単細胞生物には、エサを取り入れる口のような構造として「細胞口」、
エサを取り込んで、消化吸収を行う「食胞」、排泄器官として「収縮胞」などがあります。
私たち約60兆個の細胞を持つ多細胞生物は、単細胞生物からどのように進化してきたのでしょうか
多細胞生物は、各細胞が独立して生存するのではなく、細胞同士が互いに密着して
物質の交換や、情報交換をしていき、次第に役割分担をして、組織を形成するようになったと
いわれています。
この進化の過程で、最初に作られた器官が心臓でも脳でもなく、『腸』とのこと。
多細胞生物は、単細胞生物に比べてより多くのエネルギーを必要とし、
生物を捕食してエネルギーをつくりだす能力を獲得するために腸が最初に備わったのです。
原始的な多細胞生物の主要器官は、触手と口と腸だけだったといわれており、
触手で食べ物を探して、口から取り込み、腸で消化した後、口から排泄するという、簡単な機能でした。
そこから、この『腸』が進化の過程で、分化してさまざまな内臓に発展していきます。
栄養を蓄える細胞が腸から分離し肝臓になり、血中の糖分調整をするホルモン分泌の細胞が膵臓に、
食べ物を一時的に貯蔵するための腸の前部の細胞が胃に、酸素を吸収する腸の細胞から肺へと
進化します。
そして、腸の入り口にある神経の集合体が脳へと進化していきます。
『腸』は生物の器官の中で最も原始的で、あらゆる器官の生みの親ともいえる存在ですね。
生物の細胞進化がわかると、より『腸』は大切だな、と感じました~。
また、興味深いお話しあれば共有しますね♪(^∇^*)