頭や顔がほてる”冷えのぼせ”。なぜ起きる?
「頭や顔に汗をかきやすく、よくほてるのに、下半身はいつも冷えている…」
このような状態を一般的に”冷えのぼせ”と言います。
また更年期に入ると、暑くないのに急に汗をかく”ホットフラッシュ”も起こりやすくなります。
この症状はどうして起こるのでしょうか?
ホットフラッシュは更年期によるホルモンバランスの変化によって起こるとよく言われますが、冷えのぼせの場合、若い方でも起こります。
冷えのぼせの多くは、自律神経の誤作動によって起きると考えられます。
交感神経の高ぶりによって内臓は冷え、脳に血流が集中する
自律神経は体の血流コントロールを行います。
その中で交感神経は体を活動モードに傾けるために、脳に血液を優先します。
逆に内臓は血流が後回しになるため、体全体の血流量は上半身に集中するのです。
血液は全身に熱を供給する役割があります。
これによって血液が不足するお腹や下半身は冷えやすく、血液が集中する頭や顔が異常にほてるようになり、外が暑くもないのに汗が出たり、ほてるようになるのです。
理想的な状態は”頭寒足熱”。これを整体で整える
「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは文字通り、頭は冷えていて足が暖かい状態という意味で、これが体の理想的状態になります。
そのために必要なことは、交感神経の興奮を鎮めてあげることにあります。
これを整体で誘導してあげる必要があります。
体には至るところに自律神経のスイッチとして作用する”ツボ”のような場所が存在します。
その場所を必要に応じて刺激すると、体はリラックスモードの状態に変化していきます。
つまりお腹から下の下半身に血液が回りやすくなります。
このようにして全身の血流の配分が変われば、足はポカポカと温かく感じはじめます。