こんにちは。吹田江坂女性専用整体Vitaです。
「夕方になるとお腹がパンパンに張って苦しい…」
「常にお腹に違和感がある…」
「お腹が張って食欲がない…」
こんな症状、あなたにもありませんか?
多くの人は、「食べすぎかな?」「腸が弱いから仕方ない…」と考えてしまいがちですが、実はお腹の張りはストレスによる自律神経の乱れが大きく関わっています。
ストレスがかかると、腸の動きが低下し、ガスが溜まりやすくなり、呼吸が浅くなって横隔膜が固まることで、さらに腸を圧迫するという悪循環に陥ります。
本記事では、
・ストレスと腸がどうつながっているのか
・体の中で何が起こっているのか
・今日からできる改善策
・整体でアプローチできるポイント
を専門的に、しかし分かりやすく解説します。
「長年、お腹の張りに悩まされてきたけど原因がわからない…」という方は、ぜひ最後まで読んでください。
目次
1. なぜストレスでお腹が張るのか?【自律神経 × 腸の関係】

ストレスは、誰にでも起こりうる“日常のシーン”から始まります。
●朝の通勤ラッシュでイライラ
満員電車で身動きが取れない、時間に追われて落ち着かない──。
この時、体は瞬時に“緊張モード”へ切り替わります。
●職場でのプレッシャー
締め切り、上司の指示、忙しさ…。
仕事中は常に交感神経が高く、リラックス状態からほど遠い状態です。
●帰宅後もスマホや明日の仕事の考え事で頭が休まらない
寝る前までストレスが続くと、心身ともに緊張が抜けず、翌日まで疲労を持ち越します。
こうした日常のストレスが常態化することで、体の内部では次の5つの変化が起こっています。
①ストレスで交感神経が優位:迷走神経の働きが弱り腸の動きが低下
ストレスがかかると、自律神経のバランスが乱れ、交感神経(緊張モード)が急上昇します。 すると、副交感神経の中心である 迷走神経の働きが弱まり、腸の動きが鈍くなります。
これはストレス性のお腹の張りの“入口”ともいえる変化です。
②胃酸分泌の低下:消化不良 → 腹筋の硬化(腹壁反射)
ストレス時、胃酸が十分出ません。 その結果、
・食べたものが胃に残る
・もたれ感
・消化不良
・上腹部の圧迫感
などが起こり、さらに胃の不快感から腹部の筋肉が防御的に硬くなる 腹壁反射 が発生します。
→ これがお腹の張りをひどくし、”気持ち悪さ”を感じ始めます。
③呼吸が浅くなる:横隔膜が固まり、腸の動きが制限
ストレスで肩が上がり、肋骨が固まると腹式呼吸が使えない状態になります。 この時横隔膜は常に緊張し、動きが小さくなります。
横隔膜が固まると、腸も動かなくなり食べ物が長く腸内に停滞するようになります。
→ これはお腹にガスが溜まる大きな原因です。
お腹のガスだまりの原因解説についてはこちらのブログで紹介しています。
④姿勢悪化:交感神経が過敏 → 胃腸を圧迫
仕事・スマホで猫背姿勢になると、背中や首の筋肉が緊張します。この状態になると交感神経の過敏になり、ストレス耐性が弱くなります。
こうした“悪循環”によって、胃腸の機能低下が増していきます。
⑤脳腸相関:イライラ → 腸が緊張し張りやすくなる
脳と腸は迷走神経で密に情報交換をしていて、これを 脳腸相関(のうちょうそうかん) と呼びます。
・イライラすると腸がギュッと緊張する
・不安が強いと便が出づらくなる
・落ち込むと腸の活動が止まる
精神的ストレスはそのまま腸に反映され、お腹の張りとして現れます。
これらが重なって、お腹の張りは慢性化・悪化の一途をたどります。
2. ストレス由来のお腹の張り【症状チェックリスト】
次の項目に複数当てはまるなら、ストレス性のお腹の張りの可能性が高いです。
- 夕方になるとお腹の張りが強くなる
- お腹が固い
- 呼吸が浅い・胸式呼吸になっている
- 食後に下腹がぽっこりする
- 冷え性で下腹だけいつも冷たい
- 便が細い/出しづらい
- 姿勢が悪い(猫背・反り腰)
- ストレスが多い時期に症状が悪化する
これらはすべて「自律神経の乱れ」からくる典型的なサインです。
3. 医学的に危険なケース
お腹の張りには、ストレスが慢性化して病気に発展する場合があります。 以下の症状がある場合は、まず医療機関への受診を推奨します。
・胸焼けが強い
・激しい腹痛
・嘔吐を繰り返す
・血便・黒い便
・発熱を伴う
・急激な体重減少
・高齢で急に症状が出てきた
※整体では安心・安全のため、整体で扱える症状か見極め、場合によっては医療機関の受診を勧めることもあります。
逆に、検査では異常なしなのに張るというケースは、ストレス性・機能性腸症候群の可能性が高く、整体でも対応できます。
4. 今からできる!ストレスを軽くして張りを抑える生活習慣

ストレス性のお腹の張りは、日常の“小さな習慣の積み重ね”で軽減できます。 自宅で今日から取り組める方法をまとめました。
①呼吸を深くする(横隔膜リラックス)
1分でできる簡単な腹式呼吸がおすすめです。
・鼻から4秒吸う
・お腹・肋骨をふくらませる
・6秒かけてゆっくり吐く
横隔膜が緩むと、腸の動きが自然に活性化します。
②食べるスピードはゆっくり。夜は少食にする
早食いは胃に負担をかけ、消化不良 → ガス溜まりにつながります。特に夜は胃腸の働きが弱まるため、「腹八分目」「ゆっくりよく噛む」が効果的です。
③ストレッチ習慣を取り入れる
おすすめは以下の3つ:
・みぞおち伸ばし
・肋骨まわりのストレッチ
・太もも前(大腿四頭筋)のストレッチ
これらは横隔膜と腸の動きを助け、お腹の張りを改善します。
④お腹が張りにくい座り方
デスクワークが多い方は、座り方が大きく影響します。
・骨盤を立てて座る
・みぞおちを軽く前へ
・お腹のスペースを“つぶさない”
これだけで夕方の張りが軽減することがあります。
⑤睡眠の質を整える
睡眠は副交感神経を最も回復させる時間。
・寝る前30分はスマホを見ない
・入浴後、深呼吸やストレッチの時間を15分以上は作る
・胃腸の負担を減らすため、夜食は避ける
これだけでも翌朝の張りが変わります。
5. 整体でのアプローチ(横隔膜・肋骨・骨盤から整える)

整体では、「ストレスによる胃腸の緊張」を直接ゆるめることができます。 そのため、セルフケアでは届かない深い部分にアプローチできるのが大きなメリットです。
① 横隔膜リリース
呼吸を浅くしている原因である横隔膜を緩め、腸の圧迫を軽減します。
・呼吸が深くなる
・ガスが抜けやすくなる
・夕方の張りが軽減する
② 肋骨の動き改善(胸郭調整)
肋骨が固いと呼吸が浅くなり、腸が圧迫されたままに。整体では肋骨の可動性を広げ、自然と腹式呼吸がしやすい体に整えます。
③ 骨盤の傾き調整
骨盤の前傾・後傾が強いと、胃腸が圧迫されやすくなります。調整することで、
・内臓の位置が安定
・消化機能が整いやすくなる
・下腹ぽっこりの改善にもつながる
といった効果が得られます。
④ 腹部リンパ・血流改善
軽いタッチでお腹まわりの緊張をゆるめることで、腸の動きが非常に良くなります。ストレスで過敏に固まっていた腹部が緩むと、呼吸・姿勢・腸の動きが一気に改善します。
6. まとめ:ストレスでお腹が張るならまず「自律神経」を整えよう
お腹の張りは、食べ物だけが原因ではありません。 多くの場合、 ストレス → 自律神経の乱れ → 腸の緊張 → ガス溜まり・むくみ という流れで起こります。
改善の近道は、「自律神経 × 呼吸 × 姿勢」を整えること。そのために、
・呼吸の改善
・食習慣
・ストレッチ
・姿勢の見直し
・整体での横隔膜・肋骨・骨盤ケア
これらを組み合わせて取り組むことで、慢性的なお腹の張りは確実に軽くなっていきます。ストレスからくるお腹の張りは慢性化すると病気に発展し厄介です。気になっているその時から、習慣改善に努めましょう。











