こんにちは。吹田江坂女性専用整体Vitaです。
「頭がぼーっとする」
「集中できない」
「やる気が出ない」
「常にモヤモヤしている」
「なんだか頭が回らない」
こうした感覚を訴える方は、近年とても増えています。
朝起きてもスッキリしない、仕事中に頭が働かない、気づいたらため息ばかり。そんな「頭がぼーっとする」状態は、単なる“疲れ”ではなく、脳が酸素不足に陥っているサインである可能性があります。
脳は全身の中で最も酸素を必要とする臓器で、体重の約2%しかないのに、酸素の約20%を消費すると言われています。
つまり、少しでも酸素供給が減るとすぐに働きが鈍くなり、思考力・集中力・やる気といった“脳のパフォーマンス”が低下するのです。
では、なぜ脳に酸素が足りなくなるのでしょうか?
その背景には、現代人特有の「ストレス」と「姿勢の悪化」による慢性的な酸素不足が深く関係しています。
目次
頭がぼーっとする原因1:ストレスと自律神経の乱れ
人間の体は、ストレスを感じると「交感神経」が優位になります。これは“戦う・逃げる”ための神経で、体を緊張状態に保つ働きがあります。
現代社会では、仕事のプレッシャー、長時間のスマホ、家庭の悩みなど、常にストレス要因に囲まれています。その結果、交感神経が長時間オンになりっぱなしの状態になってしまいます。
交感神経が優位な状態が続くと、脳への血流が一時的に増え、脳は酸素をどんどん消費します。
ところが、これが長引くと今度は逆に血流が低下し、脳に酸素が届きにくくなり、「ぼーっとする」「やる気が出ない」といった症状が出てきます。
最初はストレスに対して体が頑張って抵抗しますが、限界を超えると“疲弊期”に入り、ストレスへの抵抗力が急激に低下します。この段階で現れるのが、まさに「何も考えられない」「眠い」「集中できない」といった状態なのです。
頭がぼーっとする原因2:姿勢悪化による血流量と呼吸機能の低下
頭がぼーっとするもう一つの原因は、「横隔膜(おうかくまく)の機能低下」が考えられます。
デスクワークやスマホの長時間使用により、多くの方が“猫背”や“巻き肩”の姿勢になっています。
姿勢が悪くなると、呼吸に重要な横隔膜がうまく動かなくなり、呼吸が浅くなってしまいます。呼吸が浅いということは、体内に取り込める酸素の量も減るということ。
脳は常に大量の酸素を必要としているため、呼吸が浅い状態が続くと、脳への酸素供給量が減少し、その結果「頭がぼーっとする」「集中できない」「思考が鈍る」といった状態になります。
また横隔膜は、「第2の心臓」とも呼ばれており、全身の静脈血を、横隔膜のポンプ作用によって、心臓に送り返す助けをしています。これは脳の血流量と直結します。
姿勢の悪化は首・肩の筋肉を緊張させ、首の血流を妨げることで、首や後頭部のこりを感じるようになり、集中力が散漫になります。つまり、悪い姿勢 → 浅い呼吸 → 酸素不足 → 脳疲労という悪循環が生まれるのです。
頭をスッキリさせる対処法
脳疲労や酸素不足による「ぼーっとする」状態を改善するには、体と心の両面からアプローチすることが大切です。
ここでは、整体師の視点からおすすめする方法をご紹介します。
1. ストレスマネジメント
ストレスは完全に排除することはできませんが、「感じたストレスを溜めないこと」はできます。
・1日5分でも「何もしない時間」をつくる
・SNSやニュースを見すぎない
・夜は照明を落とし、スマホを寝る1時間前に手放す
・深呼吸をしながら温かい飲み物を飲む
こうした小さな工夫だけでも、自律神経のバランスが整い、交感神経の働きを抑えてくれます。
2. 姿勢改善と横隔膜の活性化
当整体院に来られる患者様で、「頭がぼーっとする」と訴えられる方の多くに、胸郭(きょうかく)や肋骨の動きが硬くなっている傾向が見られます。
そのような人はデスクワーク、運動不足の方に多く、猫背姿勢やストレートネックなど姿勢に問題があり、呼吸が浅く、深い呼吸をしても横隔膜がほとんど動いていないのです。
日常生活でも、
・胸を開くように意識する
・座るときに骨盤を立てる
・1時間に一度は立ち上がって背筋を伸ばすストレッチ、深呼吸を行う
このような習慣を取り入れると、呼吸と姿勢が改善しやすくなります。
自律神経を整えるセルフケアの方法
整体に通うことも一つの選択肢ですが、日常生活の中でセルフケアを行うだけでも、「頭がぼーっとする」状態を予防・改善することができます。
1. 腹式呼吸(横隔膜呼吸・ドローイン)
方法:
- 椅子に背筋を伸ばして座るか、膝を立てて仰向けに寝る。
- 下腹部に両手を当てる。(手でお腹の膨らみを感じ取るため)
- 鼻からゆっくり4秒かけて息を吸う。その際お腹を膨らませる。
- 口から6秒かけてゆっくり吐く。その際お腹をへこませる。
- しっかりとお腹の膨らみ・へこみを感じるか確認する。
- これを1日5回×3セット行う。
この呼吸を続けることで呼吸が深くなり、自律神経が整って、脳への酸素供給も安定します。
2. 【超簡単!】胸骨筋ほぐし
胸の真ん中にある胸骨上を刺激することで、横隔膜の動きをさらに促し、呼吸が楽になります。
方法:
- 両手の指の腹(人差し指から小指までの4指)を胸骨の中央に置く。
- 鎖骨の下から胸骨の一番下まで指を移動させながら上下にさする。
- 10秒×3回が目安。
- 痛い場所があれば、力を加減しながら繰り返し行う。
3. 脳血流を促すツボ押し
ツボの場所:
百会(ひゃくえ):頭のてっぺん。脳血流促進・自律神経調整
風池(ふうち):首の後ろ後頭部下のくぼみ。頭痛・眼精疲労にも効果的
合谷(ごうこく):手の甲側、親指と人差し指の間を辿った付け根の部分。押さえると痛い場所。全身のリラックスを促す
やり方:
・「百会」は指先を使って20秒間タップする。
・「風池」と「合谷」はツボを指で5秒押して、5秒離すを3セット。
これをすると、頭の重だるさが軽くなっていきます。
まとめ:頭のモヤモヤは「体からのサイン」
「頭がぼーっとする」「やる気が出ない」「集中できない」こうした状態は、体からのSOSサインです。
このような症状は一見“心”だけの問題と捉えられがちですが、体の構造と機能に起因した「脳疲労」からきていることも大いにあります。
まずはストレスの管理、姿勢と呼吸の見直し、そして自律神経のバランスを整えましょう。そうすることで、脳に十分な酸素が届き、頭は驚くほどスッキリしていきます。
自分の力で整えるのが難しいときは、専門の整体院で姿勢改善や呼吸筋を動かしたり、自律神経を整えることも一つの方法です。整体Vitaではこのような脳疲労からくる体の不調にもアプローチ致します。
「おかしいな?」と思った時は、まず一度ご相談ください。
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