「足の甲がパンパンに腫れて靴がきつい…」
「夕方になると足が重だるくてつらい…」
そんな風に足の甲のむくみがひどいと感じていませんか?
むくみは多くの人が経験する身近な症状ですが、実はその背景には「一時的な血流の滞り」から「心臓や腎臓の病気」まで、さまざまな原因が隠れていることがあります。
放置すると日常生活に支障をきたしたり、思わぬ体調不良のサインを見逃してしまう可能性も。
この記事では、
・足の甲のむくみがひどくなる原因
・病院に行った方がよいサイン
・自宅でできるセルフケア方法
について分かりやすく解説します。
「ただの疲れだと思っていたら実は病気だった」というケースもあるため、ぜひチェックしてみてください。
目次
足の甲のむくみがひどいときに考えられる主な原因
足の甲がむくんでパンパンになるのは、血液やリンパの流れが滞り、余分な水分や老廃物がたまってしまうことが大きな原因です。
ただし、その背景には日常生活の習慣から病気まで、さまざまな要因が隠れています。ここでは代表的な原因を整理してみましょう。
1. 長時間の立ち仕事・座りっぱなし
重力の影響で下半身に水分がたまりやすく、足の甲がむくむことがあります。特にデスクワークや接客業など、同じ姿勢が続く方に多い傾向です。
2. 運動不足や血流の滞り
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるほど血流を押し上げる働きを担っています。運動不足で筋肉が十分に使われないと、血液やリンパ液の流れが悪くなり、足の甲にむくみが出やすくなります。
3. 塩分の摂りすぎ・生活習慣
食事で塩分を摂りすぎると体が水分を溜め込みやすくなります。外食やインスタント食品を多く食べる人は注意が必要です。
4. 妊娠やホルモンバランスの変化
妊娠中は血液量が増えるうえ、ホルモンの影響で水分をためやすくなります。そのため足の甲や足首がむくみやすくなるのです。
5. 冷えや疲れによる一時的なむくみ
冷房による冷えや長時間の歩行などで一時的に血行が悪くなり、むくみが出ることもあります。
6. 内臓下垂による影響
胃や腸といった内臓が正しい位置より下がる「内臓下垂」も、足の甲のむくみに関わることがあります。内臓が下がることで血流やリンパの循環が圧迫され、下半身に水分がたまりやすくなるのです。
特に痩せ型の人や姿勢が悪い人に多いとされています。
7. 病気が関係している場合
注意したいのは、むくみが「病気のサイン」として現れているケースです。たとえば、
・心臓疾患(心不全など)
心臓の働きが弱まると血流が滞り、足にむくみが出やすくなります。
・腎臓疾患(腎不全、ネフローゼ症候群など)
老廃物や余分な水分をうまく排出できず、全身にむくみが生じやすくなります。
・肝臓疾患(肝硬変など)
アルブミンというたんぱく質が減少し、体内の水分バランスが崩れてむくみが出ます。
・リンパ系の障害(リンパ浮腫)
手術や放射線治療の影響などでリンパの流れが滞ると、足の甲が硬くむくむことがあります。
・甲状腺疾患(甲状腺機能低下症など)
代謝が低下すると体内の水分をうまく処理できず、顔や手足のむくみが現れることがあります。足の甲のむくみもその一例です。
足の甲のむくみがひどいときのセルフチェック方法
「足の甲のむくみ」と一口に言っても、原因は生活習慣による一時的なものから病気までさまざまです。自分のむくみがどのタイプかを見分けるために、以下のポイントをチェックしてみましょう。
1. 押して跡が残るかどうか?
足の甲を指で数秒押してみて、へこみが残る場合は「水分がたまっているむくみ」の可能性があります。この場合はリンパ管圧迫によるむくみや、内臓由来のむくみが考えられます。
逆に、硬く張っていて跡が残らない場合は、リンパ浮腫や甲状腺の問題などが関係しているかもしれません。
2. 朝と夜でむくみの差があるか?
朝はスッキリしているのに夕方にかけてむくみが強くなる場合は、長時間の立ち仕事や座りっぱなしによる血流の滞りが考えられます。一方、一日中むくみが続くようであれば病気の影響も疑われます。
3. 片足だけか?両足ともか?
・両足ともむくむ場合
→ 生活習慣や内臓の不調による可能性が高い
・片足だけむくむ場合
→ 静脈血栓やリンパの障害など、より注意が必要
4. 他の症状を伴っていないか?
・息切れや動悸、強い疲労感 → 心臓疾患の可能性
・尿の量が少ない、泡立ちが多い → 腎臓の不調
・体重の急な増減、寒がり、だるさ → 甲状腺の異常
・長引く倦怠感や黄疸 → 肝臓疾患
このように「むくみ+別の症状」がある場合は、セルフケアだけでなく早めに受診することが大切です。
足の甲のむくみを和らげるセルフリンパマッサージ
準備
・静かでリラックスできる場所に座るか、椅子に座って足を床に置きます。
・足首や足の甲が動かしやすい状態にします。
・マッサージオイルやクリームを用意すると滑らかに動かせます(なくてもOK)。
ステップ1:内ももから鼠径部をほぐす
・手のひらで内ももから足の付け根にかけての筋肉をやさしく押す
・膝の内側から鼠蹊部にかけて5回ずつ、左右行う
・内ももから鼠径部のリンパ節を意識してほぐす
ステップ2:足首をほぐす
・足首を片手で掴み、もう片方の手で円を描くように軽く回します。
・時計回りと反時計回りに5回ずつ
ポイント:内もも〜鼠径部をほぐすことで、足全体のリンパの流れがスムーズになり、足首の回転運動でよりリンパの流れをスムーズにし、むくみ改善が効果的になります。
ステップ3:指の間をほぐす
・足の指の間に手の指を挟み込み、全体を回すようにしてほぐす。
・同時に足指の側面を指で圧迫する。
ポイント:足の指は以外と刺激されることがないので、動かしたり圧迫することで、指を刺激し足先からリンパの流れを促進します。
ステップ4:仕上げのストレッチ(足首グーパー運動)
・足首を前後に10回ずつ曲げ伸ばしを行う。
・足首をグー(足の指を握る)→パー(足の指を広げる)に動かす「足首グーパー運動」を10回行う。
ポイント:足首グーパー運動を加えることで、足首周りの血流がさらに促進され、むくみの戻りを防ぎやすくなります。
まとめ:足の甲のむくみと上手に向き合うために
足の甲のむくみは、立ち仕事や座りっぱなし、運動不足など日常生活の習慣が大きく影響します。むくみがひどいと感じたときは、まず生活習慣を見直し、今回紹介したセルフマッサージで血流やリンパの流れを整えることが大切です。
ただし、むくみの中には甲状腺疾患や心臓・腎臓など病気が隠れている場合もあります。足のむくみが急に強くなったり、左右差があったり、痛みや赤みを伴う場合は、自己判断せず早めに医療機関で受診してください。
病気の可能性も薄い、セルフリンパマッサージでも思うように改善しない場合は、専門家によるリンパマッサージを受けることをおすすめします。
特に足の甲のむくみは、足首のズレ、内臓下垂などでも起こります。整体Vitaではこのような、ご自身では手がつけられない場所を整え、下半身のリンパの流れを改善させます。気になった方はぜひ一度お試しください。
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